日本には明治時代より鋼材(ハガネ)を赤く
加熱しながら鍛え上げ 日本刀を造るがごとく
完成させる「火造り抜き型」が存在します
それに対し当店の「スウェーデン鋼抜き型」は
昭和30年代に日本に上陸した
製法がまったく異なる抜き型です
スウェーデンのサンドビック社により
開発及び製品化されたため 上陸時より
スウェーデン鋼抜き型と呼ばれるようになりました
(注1)
材料となる専用の鋼材にはあらかじめ鋭い刃が
付けられており それを型紙に合わせて
曲げるだけで抜き型が出来上がります
それは従来の火造り抜き型にくらべて圧倒的に
安く・早く完成することを意味し
日本の皮革産業界に一気に広まりました
現在は精度・耐久性が要求されるものは「火造り」
それらがそれほど要求されないものは
ローコストで短納期な
「スウェーデン鋼」という住み分けができています
当店ではスウェーデン鋼抜き型の可能性を追求
できる限りの精度でお客様にご満足いただけるよう
日々の作業に励んでおります
(注1)
現在はサンドビック社はこの分野から撤退しており
オーストリアのボーラー社・マーチンミラー社などが
この刃付き鋼材を生産しています